2015年7月23日木曜日

GEMVISIONS THE BRIDAL BOOK


こんばんは、こうづなかばです。
年末にswarovskiに送ったtiaraがなんとスペシャルブックの表紙になりました!

制作ノート的に整理しておきますと、、、
まずエントリー出来るよとお話が来た時に瞬間的に考えたのは、
絶対に欧米人が思いつかないものにしようという事。
それはつまり既存のティアラのイメージの正反対の価値観で創作してみようという事です。
勿論テーマは「宇宙」
Gems Seekerが評価されてのエントリーのお誘いでしたので、
リングのコンセプトを踏襲してみようと決めました。
つまり太陽系モデルということですね。
そして色は黒。黒色のティアラなんて見た事ないだろうし、
ブロンドやプラチナブロンドの女性がつけると凄くカッコいいはずなので。

リングよりもサイズが格段に大きいですし
面白いデザインが出来るだろうなと言う事も最初から感じていました。
螺旋形も制作上の僕のテーマでもあるのでそうれらを組み合わせたデザインにしよう。
と、ここまでは頭の中の出来事で、ここから先は実際にスケッチを重ねながらアイデアを形にしていきました。
*スケッチ参照

頭の中のゴールイメージは明確だったので数種類のスケッチで最終型を掴む事が出来ました。
実は3種類考えてスケッチに起こしましたが制作したのこの"spiral"のみでした。

ボツにした1案お見せします。
これも創ったら綺麗だと思いますよ。
ベースはクリスタルかプラチナをイメージしていてメトロポリスの遠景のようなイメージです。
高さは技術的に出来る限り高くしたいです。


"pagoda planet"

そしてスケッチと設計図を工房のNivaさんに託していくつかの紆余曲折(ここも長いんだけどね)を経て完成!
Nivaさんはご自身のブランドもお持ちでとても素敵なので是非サイトをチェックしてみてください。
http://www.bullblood.com/

9月には香港のジュエリーショーに展示されるとの事なので、見に行ってみようかな、、。
なにわともあれ、チャレンジが最高の結果を連れて来てくれたのでgoodです!




2015年4月15日水曜日

螺旋




こんばんは、こうづなかばです。
今夜のブログは昨年末に制作したティアラについてです。

タイトルは"Spiral"です。

これはジュエリーであると同時に太陽系モデルでもある作品です。
黒い部分は太陽の重力を表現しています。その螺旋状の重力によって星たちが
繋がり、1つのグループを形成します。
ラフ画の時には太陽は赤色をイメージしていましたが、山崎直子宇宙飛行士とお話させていただいた時に聞いた事を参考にしてホワイトジルコニアに変更しました。
各星のGemsのサイズも実際の大きさの関係に則しています。(比率は違いますが)

タイトルを"Spiral"としたのは、
この宇宙の造形の全てが螺旋から成立ってるのではないかなと感じているからです。
時間も空間も螺旋を描きながら変化し続けていくような気がしています。

毎日が同じ様に変化していたとしても、
それらは繊細な螺旋を描き変化しています。

自分はイマ螺旋状の人生のどの位置に居るのかな?
なんて想いを馳せながらデザインしました。

世界初の宇宙結婚式の花嫁には是非このティアラを身につけて頂きたいです。



映像の音楽は若干23歳のミュージシャン神山けんたくんが
イタリアのレーベルからリリースしたアルバム
”サインズ オブ レイン”の中の1曲を使わせていただきました。


Music by Kenta Kamiyama
"happiness"
from "Signs of Rain"





2015年2月15日日曜日

My Models


こんにちは、こうづなかばです。

今回のブログはGems SeekerのGalleryページについてです。

ジュエリーは人がつけて初めて完成するアートなのだと思います。
ですからギャラリーページのフォトグラフには人物の気配があるものを意識して撮影しています。

Gems Seekerにはメンズはありますかとお問合せ頂くのですが、
Gems Seekerは宇宙コンセプトのジュエリーですので男女の区別はありません。
レプリカントでも男子でも女子でも指先の宇宙を楽しんでいただければと思います。

男性モデルをしてくれているのはjeffくん(日本人ですが、、、)
ファッションやミュージックヴィデオの映像ディレクターです。
前々から良い指してるなぁとおもっていたので今回登場してもらいました。
ギタリストっぽい指の雰囲気が気に入ってます。

女性モデルは静さん。
http://shizuka-silent09.flavors.me/

静さんのセンスと美しさに助けられています。
季節が2つくらい過ぎると、シンガーである彼女の歌声をアルバムで聴く事が出来そうです。
こちらも楽しみです。

ではまた!

2015年1月10日土曜日

画集




こんにちは、こうづなかばです。
今回のブログは僕の2冊の作品集についてです。
































以前2冊のSF画集をリリースしました。


大きい方は「Silent Code」
小さい方は「星を紡ぐ場所」

両方共にオリジナルのSFストーリーを基に絵と文章をつくりました。
友人の音楽家にサウンドもつくって頂いて、
画像では分かりませんがCDも組込まれています。

「Silent Code」はコンピュータを使ったコラージュというオリジナルの手法、
「星を紡ぐ場所」は万年筆で描いた手書き。
まったく異なる手法でひとつの壮大なSFストーリーを浮き彫りにしていく事が
僕のライフワークとなっています。
現在は立体作品もつくり始めていて、いったいどこまで行くのか自分でも分かりませんw

Gems Seekerのサイトでもこれらの作品集を販売予定なので、
個々の画集の説明はその時にまた詳しくさせてください。

粗筋:
人類が星そのものを創りだし擬似的な太陽系を構築して移住するという物語。
そこでは瞑想者を意思決定の頂点とする社会の運営システムが構築されていて、
汚染を避ける為に水だけを産み出す為の惑星(クレプ)や居住用の惑星(画像で見えてるのが瞑想者の居住用惑星アルジラ)
など各惑星に役割があり、名前もついています。

その擬似的な太陽系(クロノスシステム)の構築過程と崩壊、そしてその数百万年後の同じ場所での出来事の物語です。

付属の音源はその8つの惑星に合わせてつくられていて、ホルストの「惑星」のエレクトロニカ版といった趣向です。

「星を紡ぐ場所」は高品質版画としても販売予定で、現在工房と開発中です。
これらもまたご報告いたします!

ではまた。

2014年12月27日土曜日

SF




















こんにちは、こうづなかばです。

今回のブログは僕の好きなSFについてです。

マンガ部門
映画部門
小説部門
この3部門に分けて書かせてください。


まずははマンガ部門!

手塚治虫先生「ザ・クレーター」。
これは短編集で、人間心理の奥を覗く様な神秘的な話やSFが掲載されていました。

その中の「クレーターの男」という話が小学3年生の僕には衝撃的で
読み終わったあの時に、決定的な何かを刷り込まれたような気がします。

人類の愚かさや、孤独、宇宙の怖さと命の神秘性などが短い物語の中に
ピタリと収まっていました。

僕が少年だった頃は日常に宇宙が入って来た最初の時代だと思います。
現実にはアポロ計画があり、アニメやマンガにも宇宙や未来が舞台のものが
ほんとにタクサんありましたからね。
僕の中にはあの頃のワクワクがまだ続いているのかもしれません。

現代はあの頃の”未来”に追いついてしまったような、なんだか奇妙な感じです。
どんなに科学技術が進歩しても人間そのものは数十万年間何も変わっていないので
なにかチグハグした違和感があるのかもしれませんね。

コンピュータなどの周りの環境に左右されない様に、
人間の持つ動物的直感を信じて過ごしたいものです。

*画像をよく見ると落書きしてあります(泣)
このころのマンガ本には必ず落書きがしてあります、、、。
初版本なのに、、、。
パースを意識しているようですw
表紙や各扉にも律儀に落書きしてあるのですが、下手過ぎて我ながら苦笑いがこぼれます、、、。

ではまた!
次回は映画にしようかな。

2014年12月20日土曜日

刻印























こんにちは、こうづなかばです。
今回のブログはGems Seekerの内側に施された刻印についてです。

Gems Seeker内側の刻印は3つ。

1.シリアルナンバー
2.ロゴマーク
3.ブランド名と素材表記

シリアルナンバーはgsno.000000から始まる番号が打ち込まれています。
みなさんは何番と出会うのでしょうか?
自分のラッキナンバーに当ったら嬉しいですね!

ロゴマークは凄く複雑なデザインなので当初は再現出来ないのではないかと
危惧していたのですが、なんと見事に美しく再現されています。
レーザー加工って凄い!

ブランド名であるgems seekerのタイポグラフィーが打ち込まれてます。
その下のSILVERは材質を示しています。
こういうちょっとしたところが男子的には嬉しいのですが、みなさんはどうでしょうか?

Gems Seekerひとつひとつに個性を与える為にこの3つの刻印を入れました。
肉眼では見え難いかもしれませんが、ルーペなどで覗いて見てはいかがでしょうか?
なんだか愛しく思えてきますよ。

ではまた。

2014年12月12日金曜日

ロゴマーク

















こんにちは、こうづなかばです。

今夜のブログはGems Seekerのロゴマークについてです。

今はどんなブランドにもロゴマークってありますよね。

ではロゴマークの始まりはなんだったのでしょうね?

ハプスブルク家の双頭の鷲の紋章などは有名でが、
Gems Seekerで宝石を使わせて頂いているスワロフスキー家も
オーストリアですから何か繋がりがあるのでしょうかね?

日本で言うと家紋などを最初にイメージしますが、
もっともっと昔、古代人が最初につくられたロゴマークを見てみたいですね。
誰がどのような目的でデザインしたのか??
ミステリーですね!

話をGems Seekerに戻すと、、
代々伝わる物や広く長く伝えたい物には必ずその伝えたい物を象徴し
デザイン化されたマークが存在します。

Gems Seekerは宝石の探求者という意味ですので
モチーフは宝石の光と方位磁石です。
そこに太陽(星)が混ざり合いながら、最終的には
中世の貴族の紋章のようなイメージでデザインしました。
Facebookなどで使用している2色のコンビネーションは
中世ヨーロッパの小国の旗をイメージしています。
小さくても豊かで工芸品の職人達が沢山暮らしている国のイメージです。

フォントは滑らかなスクリプト体でありながら可読性に優れたSnell Roundhand*を採用しました。僕自身がかなり好きなフォントです。
各文字の大きさを微妙に変えて一体感のある固まりにしてあります。

まだまだ書き足りませんが、ロゴマーク1つにもこんな想いが込められている事を
知って頂けるだけで嬉しいです。

Gems Seekerの内側にはレーザーによってこのロゴマークが刻印されています。
Gems Seeker100年の歴史の始まりです。

ではまた。

*イギリスの習字教師,チャールズ・スネル(Charles Snell)の書き文字をもとにしたスクリプト書体。